【映画レビュー】茜色に焼かれる感想

エスジェイ(@crisisnoeln)です。

今年は映画館に月1くらいで行こうと年始めに目標を立てていたので、気になった映画は極力映画館で見るようにしたい。

映画館へ行くのは本作で今年2本目。尾野真千子が主演の茜色に焼かれる。

フールーオリジナルのフジコを見て尾野真千子のファンになったのもありこの映画を見ようと思った。

あらすじ

旦那を事故で亡くした妻と息子が今の生きにくい世の中を生き抜く。

必死に生きていこうとするも、仕事はクビになり、息子は学校でイジメられ、久々に再開した同級生と恋愛関係になるも..

感想

実際の社会問題に切り込む

冒頭でオダギリジョー演じる主人公の旦那がチャリで走行しているところ、ブレーキとアクセルを踏み違えた爺に轢き殺されてしまう。

加害者の爺は上級国民だったのか、逮捕されることなく92歳まで寿命をまっとうする。

まさにあの事件を思い出させる胸糞の悪さ。冒頭からぶっ込んできている..。

さらに世の中はコロナ禍により仕事も激減。田中良子(尾野真千子)は旦那を事故で亡くし、金を受け取ることもしなかったため、風俗で働いている。

 

クズとバカしか出てこない

この物語にはクズとバカしか出てこない。

加害者の爺、その弁護士、風俗の店長、花屋の店長、いじめる中学生、旦那のバンドメンバー、ケイ、ケイの彼氏、ケイの父親、良子の同級生の男..。全員クズである。

唯一、まだ中学生の良子の息子だけはまっとうな人間ではあるが他は全員がクズかバカである。

一見、主人公の良子はまっとうなようにも見えるが、バカだと言わざるを得ないところが多々ある。

1つ1つの出来事自体は社会問題にもなっていることなので、ありえないことではないが、それがまとまって1人の人間に集中して降り注がれているために、とんでもないことになってしまっている…。

 

終始救いようのない話

物語序盤から終始鬱展開が続く。途中で少しだけ希望が出てくるような場面もあるが、それでも最後は悪い方へ転がる。

最後はそれでも生きて行くというように、前向きな終わり方をしてはいるが、基本的になにも解決されているわけではないので先も悪いことしか起きないだろう…。

総括

正直、映画としてはハズレだった。

内容的にはコロナを扱っていたり、池袋の暴走事故やコロナ禍による社会の闇にも触れているため、せめている部分は確かにある。

が、それらが1人の人物に集中して起こってしまっているため、いくらなんでも..茶番になっていると言わざるを得ない。

さらに、登場人物も基本クズしか出てこないので、見ていて胸くそ悪いというのもそうだが、何よりもストーリー的な波があまり立たない。

仮に全員が全員、善人しか出てこない物語が面白いだろうか?やはり物語には悪人は必要である。

逆も然りで物語には善人や普通の人も一定数必要になる。

冒頭から「この映画にはクズしか出ませんよ」と、無言のメッセージが出てしまっているため、途中で良子が再開する同級生もクズだということがすぐに分かってしまう。

良子が暴走して包丁を振り回すシーンも最初から先が見え見えで苦笑いすらしてしまった..。俳優の顔も見るからにクズと分かる人を使うのもどうかと思う。

コロナ禍の中で撮影し、コロナも題材にして色々と攻めているあたりは良いと思うが、ただひたすらにクズを見せられるだけの微妙なシナリオはちょっと物足りなかったと言わざるを得ない..。

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