四季賞2020冬四季大賞作品「岸辺の夢」を読んだ感想

 

Twitterでたまたま流れてきた岸辺の夢という漫画を読んだ。

どうやら何かの賞を取ったとかで話題になっていたようだ。

作品はこちらから読めます

読み切り作品なのでサクっと読めます。

あらすじ

ある男は10歳になった頃から夢で同じ女の悪夢を見るようになる。
男は大人になり画家になりその女だけを描き続けて作品にしていく。
ある日、絵画展に来ていた客の男に絵のモデルについて言及され自宅へと招かれる..

感想

テーマが面白い

夢が現実に起こるという話自体がもう面白いわけだが、ここをどういう感じで作りこむのかが結構難しいところで、画家が夢で見る謎の女を描き続けるというのが洒落てて良い。

ある日突然、謎の男に接触されて~という展開も主人公側がある程度の有名人だと不自然なく導入させやすくて展開も早くなる。

岩明均っぽい絵柄も作風にマッチしている。

謎が謎を読んで終わる感じは本編で是非続きが読みたいと期待させてくれる。

まさに読み切り漫画はこうやって作るんだという理想形に近いかもしれない。

ただ、この手の話って導入から中盤までは凄い盛り上がるんだけど、終盤で失速しがちなところもある。

当然ある程度はこの話を連載でやった場合にどういう設定にしていくのかってアイデアはあるとは思うが、今までこういうネタそのものが面白いって話で謎終わり、超常現象でしたで終わらせないパターンって見たことがない気がする。

そういう意味では「夢」というある意味で何でもありな現状自体がホラーの題材とも凄いマッチしているのだろう。夢オチともいうし、最後は夢でした!っていうのは一番楽で都合も良いし、ある種ホラー現象のすべては夢ともいえるわけなので。

 

似た話を知っている

余談だが、この岸辺の夢と似た話を前に見たことがあると思って、頑張って記憶を辿って思い出しようやく元ネタを思い出して見つけ出した。

それが、伊藤潤二コレクション第9話「画家」という話だ。

この話は芸術家がモデルの女に取り憑かれるような話で、女の謎とか設定が何かこの話と似ているなーと思いだして見返してみたが、いざ見直してみたら全然違う趣旨の話だった。

人間の記憶というのは曖昧だと痛感した..。

 

山嵜大輝先生の作品に期待

軽く調べてみたらまだデビューしたてのようで、作品も単行本もないようでした。

厳密には連載がないってことはデビューもしてないってことになるのかな..。

どうあれ、これだけの読み切り作品を描ける人なので、この先アフタヌーンでも連載取れる可能性あると思うので期待したいですね。

できればこの岸辺の夢を連載でやって欲しいなぁ。

 

アフタヌーン2021年3月号に掲載されています。

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