進撃の巨人のアニメを一気見した感想

今更ながら進撃の巨人のアニメを一気に見たのでその感想を書いてみる。

進撃の巨人はブームになったときに2~3巻まで読んであんまりだったので読むのを辞めたのだが、いつか一気に読もうかなーという感じで放置していた。

今回は話が膨大すぎて上手くまとまりそうにもなかったので、アニメを見ての雑感を簡単にピックアップしていく。

進撃の巨人のここが凄い

最初に起きた事件が重要

第一話で人類を守っている壁が新型の2体の巨人によって破壊されるわけだが、この事件の全貌が長いこと謎になっている。

事実が判明するのはかなり先なことになるわけだが(アニメだとシーズン2の途中くらい)この話は最初から話を作ってないと色々と辻褄が合わないはずなので、おそらく1話の時点でここまでの話は完成されている。

後に巨人の正体や外の世界の人類という話に発展していくわけだが、どう考えても後付けで作れるような内容ではないので、事前に設計されている話なのだとすれば、この構造を月刊とはいえ連載漫画で構成するのは恐ろしい。

 

裏切り者が混ざっているだけではない

主人公の同期生たちにも注目したい。

主人公の同期生である第104期訓練兵団員はこの物語の主要人物が集まっている。

全員が全員重要な人物というわけではなく、普通の兵もいれば裏切り者もいて王族も混ざってたりする。

入隊時に一斉に登場してくるため、最初は誰が重要で誰が噛ませなのかが分かりにくいのだが、話が進むにつれて人物像が少しずつ見えてくる。

普通の話だと、この中に1人2人裏切り者が忍びこんでいて黒幕がいるという感じになるのだが、単純にそういう話でもなく中には敵か味方か分からないような者もいて複雑になっている。

 

今どきの作品と比べて・・

鬼滅の刃や呪術廻戦などの最近のヒット作と比較すると、非常にテンポが遅いのが気になるところではある。

例えば、結構序盤に主人公は父親から地下室の鍵を渡され「地下には巨人の秘密の手がかりが..」と伝言を残されるが、一向に地下室に到着しない..。

結局地下室にたどり着くのは、アニメだと50話を超えたあたりとなる。

地下室に着いたからといってすべての謎が明らかになるわけでもなく、それどころかまた新たな謎が謎を呼ぶのである..。

もちろん、地下室へ行くということ以外の目的も伏線もいっぱいあるので、地下部屋に着くのが遅いってだけなら良いのだが、総じてすべての展開が遅い。

アニメでいえば、20何話目かでアニが実は女型の巨人であると判明するまでは、何ひとつ謎が明らかにならずに、どんどん謎ばかりが増えていく。

月刊連載なので、おそらくリアルタイムでいえば2~3年は謎が謎を呼ぶ展開が続いたことになるだろう。

もちろん面白いは面白いのだが、やはり爆発的に面白くなってくるのは伏線が徐々に明らかになってくるあたりからである。アニメだと2期に入ってからぐらいからだ。

今の時代ここまでテンポが遅いと読者的に飽きられるというか、他の作品のテンポが良すぎるのもあるので、ここまでスロー展開だとどんなに面白い作品でも難しいところはあるかもしれない。

はやり人気が爆発する大きな要因としては時代的であるというのは重要なんだとも感じた。

まとめ

進撃の巨人、面白いですね。

ただ話が複雑すぎて今の3期のところはいまいち理解できないのでもう一回見直さないと難しいかなーとも思う反面、それなら他の作品が見たいなとも思うので、やっぱりコンテンツ過多な時代だなーとも思います。

漫画は6月発売予定の34巻で完結するみたいなので、そっちが発売するまでには原作も読み進めたいですね。